小説

梨木香歩 西の魔女が死んだ

こんにちは、キキです!
このブログは、キキ(管理人)が読んだ本をランダムに紹介していきます。

ここを訪れた方が、素敵な本の世界に出会えますように!

有名な本ですが、なぜか今まで読む機会がなかったのです。

とある頃、少し疲れていたというか、ちょっと心が弱っていました。

こんな風に、心が辛いときこそ、
小説などで違う人間の人生を読んで、そこから得られるものがあるのにな。

そんなことを友人に漏らしたところ、
フィクションでしか救えないメンタルがあるよねと共感してくれ、
「西の魔女が死んだ」をおすすめしてくれました。

ちょうどその次の日に図書館に行く用事があり、
ぶらぶらとフロアを歩いていたら、
「西の魔女が死んだ」が本棚に並んでいたのです。
その場で手に取り、パラパラとページをめくり、
そのときに目についた会話が素敵だったので、そのまま借りて帰りました。

本って、たまにびっくりするくらい素晴らしいタイミングで、
本自体が現れてくれると思いませんか?

出会いとしか言い表せないような。
探しているのではなくて、本が勝手に姿を現してくるような。

感想


慈愛 に満ちた本だなと思いました。

愛にもいろんな種類があると思うのですが、
祖母と孫娘という関係性だからなのか、

慈しみ

という言葉がぴったりな愛を
本全体から感じました。

特に好きだったのは、まいが、
人は死んだらどうなってしまうのか
を尋ねるところ。

大人にだって答えられないことはあって、
子供はそれがわからないから子供で、
でも、大人がはぐらかしたり、適当に答えたら
子供は傷ついてしまう。

そういう経験、まいと全く同じ質問ではなくても、
きっと誰にでもあると思います。

「それはつらかったね」とおばあちゃんが寄り添ってくれる、
それはフィクションの中での話なのですが、
読んでいて、まるで私自身に語りかけてくれたかのように感じて、
ぐっと涙が込み上げてきました。

北風と太陽ではないですが、
人の心に触れるのは、あたたかい慈しみのある言葉であり、
慈愛の心そのものなのだということを
改めて意識しました。

投稿者

musicenfamillekyoto@gmail.com

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2024-11-19